2009-10-08から1日間の記事一覧

10.MOTHER

この曲もライブ映えする曲。 このアルバム内では唯一具体性を持った、自身の経験を越えた歌詞を持つシリアス極まりない曲。 主題は反戦であり、ラストに具体的に「I HATE VIETNAM WAR」と言ってのける。 しかし、今聴くと少し背伸び感は否めない。 後のベン…

9.狂った朝日

上記の如く、BJCのニヒリズム的な面を象徴する曲。 しかし「笑い顔の昔の家族の写真」という一行を盛り込むことで、ただの厭世的な世界観以上のものが広がる。 BJC時代のベンジーは本当にこういう世界観を広げる一言が上手い。 アルバムタイトルは照井の腕の…

8.あてのない世界

後のベンジーの作風からは窺いにくくなってしまった、少し演歌チックな曲である。 純粋な不良性と、独特のニヒリズムの印象がある初期BJCの後者のイメージ部分を拡張させたような曲であり、その主題は次の「狂った朝日」とも共通しており、この2曲は兄弟のよ…

7.ガードレールに座りながら

本アルバム屈指の名曲。 言葉にしたくないが、夢を語ることのロマンチックさと、確信の無い断定の気分をこの曲ほど的確に描いた歌も無いのではないだろうか? 「君」に語る日常の会話は会話であって、その発言内容になんら責任は生じない。 その日常の延長で…

6.公園

名曲・代表曲揃いのこのアルバムの中でも幾分地味な存在感の曲。 そのイメージは果たして、ヘビーさとはかけ離れた軽快なリズムからか?(ここでもベンジーの素晴らしいアコギのリズムが聞ける) そう考えると曲想としては後の「ライラック」やシャーベット…

5.TEXAS

照井作曲ナンバー2曲目。セカンドシングルでもある。 Am→Fを基調とした曲進行は緊張感のあるBJC定番の進行となる。 演奏はまるで銭湯の中でやっているような録音だが、非常に練られた演奏であり、本アルバムでも屈指だと思う。 その分、キーボードやワウギタ…

4.不良少年のうた

記念すべきデビュー曲。 しかし、デビュー曲・シングルが5拍子の曲、というのも相当な幕開けだ。 後に土屋昌巳とのリズムの実験的なコラボを経て、5拍子というお題目としては「Hell Inn」や「Violet Fizz」に結実するが、その2曲ほど5拍子を使いこなせてはい…

3.胸がこわれそう

このアルバムでは唯一の重厚なブルースロック。 また、後期までライブレパートリーとして生き残った本アルバムからほぼ唯一の曲。 この曲に限ってはマーク・テイラーのピアノもいい具合のスパイスとなっており、パブロックとしてのBJCというのも夢想出来る。…

2.僕の心を取り戻すために

この曲のスピード感は半端ない。BPMとしてはもっと速い曲もあるかと思うが、演奏の緊張感とあいまって(特にライブにおいては)BJC最速ナンバーの印象がある。 崩壊ギリギリのところで演奏されるライブヴァージョンは『LIVE!!!』に収録される。 旅立ちの理由…

1.CAT WAS DEAD

記念すべき1stの1曲目、歌いだしが「猫が死んだ/僕の大事にしていた仔猫が」という衝撃。 ベンジーの詩作に慣れてしまった今となっては判りにくいが、ここで初めて耳にした人には衝撃以外の何物でもないだろう。 それも捻って、露悪的に出してきた言葉ではな…

『Red Guitar and the Truth』

Red Guitar and the Truth(SHM-CD)アーティスト: ブランキー・ジェット・シティ出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)発売日: 2008/12/17メディア: CD クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を見る『BANG!』が後に控えていることはいかにも分が悪い。…