7.ガードレールに座りながら

本アルバム屈指の名曲。
言葉にしたくないが、夢を語ることのロマンチックさと、確信の無い断定の気分をこの曲ほど的確に描いた歌も無いのではないだろうか?
「君」に語る日常の会話は会話であって、その発言内容になんら責任は生じない。
その日常の延長で歌詞を生み出すベンジーにとってはその後幾多の難が待ってはいるが、この曲はそうやっていくと、既に宣言しているようなものだ。


イントロ、ギターでの単音でのリズムは「ディズニーランドへ」に繋がり、その後バンドが入った後の抑え目のリフはBJCとしては珍しいくらいに少々泥臭いリズムのリフである。
そこでバンドのボルテージを高め、メインリフへ。
歌が始まるまでに3種類のリフを駆使しており、それを複雑と思わせずに一気にサビのブレイクになだれ込んでいく緊張感。
ベンジーもこの曲では力が入ったか、他の曲以上にがなって歌っている。
間奏のキメブレイクも格好良く、後のライブでも映える瞬間となった。
ラストにはうっすらとベンジーがローDのコードでLED ZEPPELINの「Stairway To Heaven」のブライク部分のフレーズを弾いているが、ライブではこのパートがイントロにも大々的にフューチャーされる。