ザ・ローリング・ストーンズ/A Bigger Bang


私は実は世代的に「Bridges to Babylon」がリアルタイム初ストーンズなんで。。。
買った日に聴いた印象はずばり、正直、今のストーンズが昔のレパートリーをやってる、って感じ。
昔から追っかけていた人にとっては堪らない、これぞストーンズって感じなんだろうけど、なんつーか、新発見が無かった。これなら「メインストリートのならず者」でも聞いててたらいいやん、と。
私が今のストーンズのアルバムに求めていたのは「Anybody Seen My Baby?」のような現代式ブルーアイド・ソウルであったり、「How Can I Stop 」のようなキースのトム・ウェイツ趣味だったり、「Gunface 」のチョイ悪オヤジっぷりだったりするので。
第一、私は「Don't Stop」が大好きな者なので。。。
ちなみに今のストーンズに一番ライヴでやってほしい曲は「Under My Thumb」だったりするので。


そんなんで何で今日採り上げたかというと、何か、唐突に良かったんだよねー、このアルバム。
正直、全くストーンズを今まで聞いたことが無い人には勧めない。
でもいい歳のじいさんたちが皆で何かやってやろうという意思が感じられる。
前作(8年前)にあったのはカッコつけようとする気迫と、その裏にあるセンチメンタリズムだった。
レオンとか読んじゃって気合入れてるオヤジの姿。今回は新しいことなんて身につかねーや、昔のやり方でナンパに行こうとしているジジイの姿。
ロニーがあまり居なかったのがオリジナル・メンバー三人の結束を固めたのかもしれない。
最初は中途半端に思えた⑤も、今日は何故か、そのコーラスの音程の中途半端さゆえに愛しい。
それにしても、前作も本作も、どうにかならんのか?ジャケ。