2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

安藤裕子 at SHIBUYA-AX

「Lost Child.」で彼女が流した涙は観客への感謝でも歌詞に過剰な感情移入をしてでもないと思う。 それは震えのようなものだったと思う。 あの歌詞がそうさせたのではなく、あの言葉の並びが会場を動揺させていた。 歌っている本人のみならず、あの言葉達は…

 恋は五・七・五/萩上直子

こういった文科系学園物邦画は近年多々作られているので、どうしても比較をしてしまうものだが。 「かもめ食堂」を見たときに感じたのと同様の停滞感、いまひとつ弾けきれないもったいない印象を受けた。 タイトルからして恋愛が絡むのは映画のテーマの一つ…

 男はつらいよ・寅次郎物語/山田洋次

マドンナ秋吉久美子、ゲスト五月みどり、松村達雄。 冒頭夢は寅の過去、家出の話。 子供が寅を訪ねてくる、というのはそうきたか、という感じ。 で、子連れで旅をする寅さん、というのも今までなかった。 というわけで、恋愛より、この人情話のウェイトが大…

 プロデューサーズ/スーザン・ストローマン

今一番のエンターテイメント映画。 本作の贅沢さ、楽しませようとする心意気を前にすると、如何に多くの映画が小さく見えることか。 アメリカエンタメ特有の胃もたれはあるものの、役者たちの芸達者振りが有無を言わせない。 ブロードウェイキャストの主演二…

 ナイスの森・The First Contact/ナイスの森

多大なる映像の消費・浪費。 ここまでくると畏敬の念を持つ、偉大な無駄。 可愛い女子を眺めるための映像として、私には機能した。 特に主演ともいえる西門えりかは今後要チェック。

 君とボクの虹色の世界/ミランダ・ジェライ

ポスト・ソフィア・コッポラとか言われているようだが、ソフィアよりミランダの方が語り口が流暢。 私はソフィアの映画を観る度に「写真家が撮った映画」って印象なので。 対人関係に不器用すぎる人間達の群像劇ということでいうと、トッド・ソロンズの「ハ…