ブロークバック・マウンテン/アン・リー


2005年はゲイの年だった、と総括したくなる、そんな年だった。
本作がアカデミー最優秀作品賞を獲れば、上手い具合にそんな2005年をまとめることが出来たのだが。
バッド・エデュケーション [DVD]」「真夜中の弥次さん喜多さん DTS スタンダード・エディション [DVD]」「メゾン・ド・ヒミコ 通常版 [DVD]」「五線譜のラブレター コレクターズ・エディション [DVD]」「ジョージ・マイケル/素顔の告白」といった作品が印象に残り、ルーファス・ウェインライトアントニーが忘れえぬ作品を発表した。
POP STAR」はある意味カミング・アウト?とも思える見事なゲイ・センスの楽曲&ビデオであった。
お笑い界のえせも本物も混ぜ合わせたゲイ一派。
反動として倖田のセクシャリティ過剰があるとすれば。
ま、私的に印象に残ってる、という感じなんですがね。
世間一般に、そういう印象があるのかは知りません。


で、この映画、「バッド・エデュケーション」のようなど真ん中なゲイゲイしい映画ではないと思う。
大切なのは許されぬ恋と肉欲の恐ろしさであると思う。
だから、本作でヒース・レジャーの妻たるミシェル・ウィリアムズは重要。
男二人の再会の熱さを目撃してしまうシーンは凄まじくも、皮肉っぽく笑えたり。
場合によっては、家庭は男同士の過剰な友情でも崩壊する、と思う。
そういったものがきちんと描かれているような気がして、私は本作に好感を持つ。
で、清純派っぽいアン・ハサウェイとミシェルの二人が脱いでることに驚く。
ミシェルがイライラしているヒースに後ろからせめられるのに苦笑い。