ウォレスとグルミット・野菜畑で大ピンチ!/ニック・パーク、スティーヴ・ボックス


もしかすると、今一番観るべき映画はこれかもしれない。
クレイアニメのクオリティの高さは当然のこと、皮肉や世の無常を、残酷さや社会批評を織り込みながら徹底してエンタテインメントである姿勢に、おそらくアカデミー賞は送られた。
また、アカデミー賞の場で「キング・コング」があまり話題にならなかったのは、本作が「キング・コング」的なるもの、を一手に引き受けたから、か?
兎に角、様々な恐怖映画の引用が、リスペクトが周到に成されている。
で、可愛いグルミットが頑張るのも毎度のこと。
短編同様のテンポのよさ、集中力、テンションで、ラストまで一気に流れ込む長編を作り切ったことに感無量。
ブサ可愛いウサギ達が憎まれながらも愛嬌振りまくのが好き。
こんなもん、ほしくなっちまう。