2006-03-10 うつせみ/キム・ギドク 映画 なんと言われようと、私はキム・ギドクを好いているので、彼の映画の更なる洗練は非常に嬉しいし、毎年新作を観ることができるのも、嬉しい悲鳴。 また、本作は「春夏秋冬そして春」を通過したキム・ギドクが「悪い男」を再構築したような作品である。 いまだ「悪い男」を最愛のギドク映画と思っている私としては、たまらない映画であった。 ちなみに毎度観客を挑発し遠ざける残酷描写は、今までのギドク映画で一番おとなしい、かもしれない。 映画が詩に近づいている。