頑張れ!グムスン


ペ・ドゥナ最後の日本未公開作。
これで、彼女の映画は一通り日本に入ったことになる。
1999 「リング」
2000 「ほえる犬は噛まない [DVD]」「プライベートレッスン 青い体験 [DVD]
2001 「子猫をお願い [DVD]
2002 「復讐者に憐れみを デラックス版 [DVD]」「頑張れ!グムスン」
2003 「TUBE [DVD]」「春の日のクマは好きですか?」
2005 「リンダリンダリンダ [DVD]
あ、でも「リング」は日本入ってないのかな??
彼女の初めての韓国外映画出演を実現させた国として嬉しい限り。
「春の日のクマ…」は二年前の「韓流シネマ・フェスティバル」で上映されたが、未ソフト化。


本作の主演たるペ・ドゥナは子持ちの主婦役で、「威風堂々な彼女」を彷彿とさせる。威風堂々な彼女 DVD-BOX 1
で、映像やネタの数々は「ほえる犬…」を彷彿とさせる。
というより、もう、パロディ、かなり意図的に意識して製作されている。
「ほえる犬…」の出演者達もチラッと出てくる。
で、主婦なペ・ドゥナが、夫の両親の来宅の前夜にトラブルに巻き込まれて…といった感じのコメディ。
彼女は一生懸命頑張っているだけで、何が何だかわからない内にヤクザの世界が関係してくる。
このヤクザ界隈を中心とした黒社会描写が、一時期の三池映画に出てくるパロディっぽい黒社会の雰囲気に似ている。
ってなことはどうでもよく、ただ頑張るペ・ドゥナを応援したくなるようなドタバタ映画。
折角だからセミロング・ストレートのペ・ドゥナ、バレーボール選手コスのペ・ドゥナをもう少し観たい等、なんだか惜しいとこも幾らかあるが、結構笑える。
彼女の出演した傑作の数々には及ぶまいが、かなり無理な展開だった「春の日のクマ…」より楽しめた。
騒動の幕の引き方が韓国っぽくて、日本じゃこうはしないだろうなーなどと感じ入ってしまう。