2007年年間ベスト

*アルバム

1. Alicia Keys/As I Am

2. ゆらゆら帝国/空洞です

空洞です

空洞です

3. Brues Springsteen/Magic

マジック

マジック

4. M.I.A./Kala

カラ KALA

カラ KALA

5. Common/Finding Forever

ファインディング・フォーエヴァー

ファインディング・フォーエヴァー

6. Bennie K/The World

THE WORLD

THE WORLD

7. Sion/20th Milestone

20th milestone

20th milestone

8. 安藤裕子/Shabon Songs

shabon songs(初回限定盤)(DVD付)

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9. Bryan Ferry/Dylanesque

ディラネスク

ディラネスク

10. UA/Golden Green

Golden green

Golden green


1:本当はゆら帝で首位は確定していた。が、しかし、これが出て、これを聴いてしまうと、これを1位にしないのは嘘偽り以外のなんでもなくなってしまう。前作と比べてどうなった、とか、曲ごとのレベルとかもう本当に語るのも不毛で、ただその声があればいい、という稀なる存在。本当に。Sadeの新作が出たりしない限り、彼女の新譜は一位、という面白くも無い現象が数年に一度訪れそうな気配。内容はまだまだ余裕の1枚という感じで恐ろしい。
2:という訳で、繰り下げになってしまったが、今年一番重要な作品であったことは間違いない(アリシアは私の個人的な感情の反映がでかいから)。少なくとも、日本のロックでここまでヤバいヤバい思ったのはZazen Boysの2nd以来。ロックの進化とかどうでもいいけど、ヤング・アメリカンを経由してマーヴィン・ゲイまで連想して悶えた。私の中で2007年を一番表す言葉は「空洞」です。
3:とにかく1曲目の王道マイナー4コードの名曲っぷりにもう太刀打ち出来ない。「Passenger」並み。多分、アルバム全体で、簡単に信用するな、手前が信じていいと本当に思うものだけを信じろ、と歌ってるんだと思う。どうしようもなさを知った上でのこの衝動はこれくらいのおっさんにしか歌えないよ。
4:とにかく晩夏はこれで頭グルグル。未だにもやもやしたら爆音でiPodから垂れ流しますな。でもClashをサンプルしたりと意外と芸が細かく感心。ライブは無茶苦茶アバウトだったけど、笑。でもって、可愛いーのな。
5:実は前作のほうが好きなんだが、相変わらずの安定した名盤っぷりで。ディアンジェロの名を見つけ喜んだりもしたが、ここでのカニエの仕事は相変わらず素晴らしく、彼の盤よりよっぽどこっち。コモンは私の中ではソウルシンガーに限りなく近い位置にいる。
6:今年の初夏はこれで頭グルグル。やりたい放題が下品じゃなく乙女の無邪気な遊びっぽいのが良き、で。応援歌っぽくても説教臭くないから良い。多分そういう偽りを凄く良く知っているんだと思う、この娘達。ラップの娘の「多分この娘はこの調子のまんま喋るんだろうな」という良い意味でのアバウトさも好きだが、何より歌う娘の声がやたら艶やかで色っぽくて、たまに無茶苦茶可愛くて、今日本で一番ドキドキさせてくれる声を持つ娘です。今年は一気に彼女達の旧譜を揃えてしまいました。
7:これはもう出来がどうとかじゃなくファンなんで・・・。また一生ものの歌達が増えてくれた。泣ける、グッとくる歌達が増えた。決定的に刺さる言葉達が増えた。彼が口にする言葉は私の思うこととか、思いたいこととか。彼が歌っていてくれることが何より重要。
8:実は前作の方が好きなのですが、「TEXAS」、この1曲でベスト10に入れないと失礼というもの。相変わらず愛らしさと大人っぽさを兼ね備えた永遠の少女大人。ナイーブさを隠せず、それ故強気、みたいな乙女性。でもって、可愛いのな。裏ジャケの写真は今年のベストジャケットです、笑。
9:ディラン関連が盛り上がりまくり続ける昨今だが、今年のそれを代表して。ていうか、当然シンプルなディランの作風が私の求める官能的なフェリーの音楽に100%合致するかどうかは微妙だったりするのだが。幾ら大好きな人が大好きな人のカバーをしたからといって1+1が2になる、もしくは1×1が1になるとは限らないのだが。でも「天国の扉」のグルーヴにイチコロにて。。。あと、「見張塔」はヘンドリックスver.より好きです。
10:別に実験的な歌を歌っていたUAも否定はしないし聴くけど、やっぱやって欲しいことはこれだった。「情熱」とは言わなくても、みんな彼女に「雲がちぎれる時」や「ミルクティー」や「2人」や「青空」や「スカートの砂」や「毛布もいらない」を期待しているんだ。で、彼女はそれに応える準備がやっと出来たんだ。と思った。「想像出来る」やってほしかった歌だから、「想像出来ない」やってほしかった歌を歌ったら。それを今は期待してます。


今年はやたら音楽を聴いた。本当は絶対ベスト10に入るはずなのに、正式には昨年発売の盤なので涙を飲んだのはPerfumeです、マジで、はい。次点はキップ・ハンラハンロバート・プラントアリソン・クラウス、カエターノのライブ、面影ラッキーホールCOCCOJay-ZDCPRG、ザ・バースディ、デヴェンドラ・バンハートと多数。入手しときながらまだ聴いていないものも多数で、ジョー・ヘンリー、二ール・ヤング、安室、シャーベッツ辺りはもったいなし。今年はルー・リード環境音楽だし・・・)、中島美嘉浅井健一カニエ、椎名林檎ボニー・ピンクは圏外。
本当に新しい音楽との出会いはPerfumeに集約されちゃってるみたいで何だか見た顔が並んでしまったのですが、もっと貪欲に色々聴いたところで顔ぶれはさほど変わらないだろうという気がする。ベテランの新作、長い付き合いの邦人歌手のなかに新手が数名、というのは変わらないだろう。そんな中でも色々面白がりたいなあ、と思う。
リイシューベストも作れるくらい色々買い込んだが、「オン・ザ・コーナー」BOXには気が狂うかと思った。バラでは持っている音源多数だが、あれだけまとめて聴くと・・・。相変わらず鼻血物のディラン関連やら、シャッグスの脅威の紙ジャケ、スライのリマスターやら、あんまりにも出る数が多すぎるのでブツを絞って盛り上がった。そしてツェッペリン関連の騒ぎはイマイチ乗り切れずであった。


映画は仕事になってからどうもだめで、殆ど見れていないのでランキング作成を自粛します。