Always 三丁目の夕日/山崎貴


期待していなかったからか(失礼)、結構楽しめた。
初っ端から安心して見れたのはゆるやかな長回しに、あざとさを若干感じながらも見事に乗せられたからで、その後特撮・アニメ世代の作品らしくおもちゃの飛行機が空を舞ったところで、武装解除されてしまった。


CG云々より役者に目がいったのは、まあ私としては仕方ないところか。
小雪がただ映っているだけで満足してしまうような人間なんで。
いやー、改めて素敵すぎる。
この人も昔相当大根でしたがね。
別に今も役者としては達者な訳では無いと思うが、この映画の中では違和感が無い。
そういえば、本作中違和感を感じる演者が子役含めいなかった。
おそらくそれは本作が徹底してファンタジーであろうとしていたからだ。
その意味でCG技術者出身の監督を起用したのは正解であった。
この作品の描く時代、1958年を知る人がどう観るかは知らないが、私なぞがこの時代の“リアル”に何処まで反応できるか全く判らない。
この映画は縦横無尽に動き回るカメラや熱心に作り上げたCGの背景に支えられながらも二次元的な印象が強い。
この点に対する批判は多々でようとも、私は逆にこの表面的な感じが本作を成功に導いていると思う。
だから地理感覚の欠如がこの映画の弱点ともいえようが、仕方なかろう。


はい、役者の話に戻ります。
小雪が綺麗なのは先述の通り。
神様って不平等だな、と思いましたね、本人を見たときは。
衣装が私の好きな感じのこの時代の服なんで、その取り合わせも嬉しい。
で、その小雪と一時期噂になった堤真一小雪と一緒のカットの度にドキドキしてしまいますが。
この人は元々好きですが、今回もマンガチックなオーヴァーアクトが良かった。
掘北真希は以前からかなり売り出していた娘で名前等目にする機会も多かったが、スクリーンで接するのは今回初めて。
で、やっぱり可愛い。多分衣装とか髪型とかで元の顔の造形の良さが映えている。
もともと派手な顔の娘ではないようだから、こういう飾りっ気の無い役の方が魅力的に映るんだろう。
私の好きな薬師丸さんも出てるし(キャストクレジットのトリ!)、吉岡秀隆も寅さんの甥っ子だけあって笑わせてくれるし。
ま、楽しんで観れました。
ラストの緩みと気持ち悪い主題歌さえどうにかなっていればなー。。。


そういえば「ローレライ」の時も思ったけど、ピエール瀧田中春男宇佐美淳のようなバイプレイヤーになれるのではと思う、、、痩せれば。