男はつらいよ・寅次郎わが道をゆく／山田洋次

マドンナ木の実ナナ、ゲスト武田鉄也、竜雷太。
夢想はUFO、未知との遭遇。ロケは熊本。
冒頭の寅帰宅でおいちゃんが嬉しくて涙するのは珍しい。
タコ社長をおいちゃんがタコと呼ぶのも珍しい。
中村雅俊や米倉斉加年、上條恒彦の時とは異なり、寅さんは武田鉄也に恋愛レクチャーをするのではなく、フラレの美学を教える。
恋のために踊りを諦める、SKDのダンサー・木の実ナナの顛末は今現在では想像し難い。
そしてマドンナ史上最も普段着の露出度が高い。
「好きだったら何でそっとしといてくれないのさ、どうしてこんなに苦しめるのさ・・・」の名台詞。
その後、その気の寅を部屋に残して、窓の外の竜雷太の元に走る。
何だか残酷なフラレ方だった。