クラッシュ/ポール・ハギス


幾多の人物のエピソードが重なり高まりクライマックスで大きなうねりを生み出・・・さなかった。
それぞれのエピソードの人物の感情のうねりが幾つかの大事(おおごと)なエピソードに分断されて語られるから、こちらの気の持っていきようが難しい。
サンディー・ニュートンマット・ディロンのエピソードで半ば強引に涙させられ(何だか釈然としない悔しい涙)た後、30分ほどそんなコテコテの展開が続く。
アルトマンの地震やらPTAの蛙の強引さが如何に素晴らしかったことか。
正直、まあ予想通り・前評判通りの内容。
ラティーノの鍵職人のエピソードは好きだった、クサイけど。
私は「クラッシュ」より「タッチ」して暮らしていきたいなあ。
ギャーギャーわめいたりしたくねえし。
ってな感じで、感情起伏が大味で如何にもアメリカ的。