安藤裕子 at SHIBUYA-AX

「Lost Child.」で彼女が流した涙は観客への感謝でも歌詞に過剰な感情移入をしてでもないと思う。
それは震えのようなものだったと思う。
あの歌詞がそうさせたのではなく、あの言葉の並びが会場を動揺させていた。
歌っている本人のみならず、あの言葉達はあらゆる者を不安にさせた後に肯定する。


相変わらずステージ上のねえやんの緊張感が観客にも伝わってしまうライブだった。
観客が様子をみてるようなこの感じ、他のソロ女性シンガーにはあまりないのでは?
中島美嘉のライブではムードを壊すくらい沢山の声援が飛び交うが、安藤裕子のライブの観客は異様に静かだ。
どっちがいいかはまあ置いといて…
二回目の参戦。
見るからに喉が強そうでないねえやん、一曲目から低音がかすれがちだったが、それが逆に色気を出していた。
にしてもいい曲多いね。
基本的に新譜Merry Andrewからの曲が多かったが、「MONDAY BABY」をやってくれたのがうれしかった。
「隣人に光が差すとき」「聖者の行進」の本編ラストの流れが壮大な広がりを持っていた。

Middle Tempo Magic(CCCD)

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