2006-01-01から1年間の記事一覧

 男はつらいよ・旅と女と寅次郎/山田洋次

マドンナ都はるみ、ゲスト北林谷栄、中北千枝子、藤岡琢也、桜井センリ、ベンガル、細川たかし。 冒頭の夢は佐渡金山一揆の首謀者、柴又無宿寅吉、その泣きの捕物物語を舞台のセットで。 最初の帰省は満男の運動会事件。 中北千枝子は保険のおばさん。 歌姫…

「寺内貫太郎一家」、初めて観たけど、面白い。 梶芽衣子、やばい、改めて美しすぎ。 凄い面子がコントとドラマのあいのこみたいなのを真顔で演じているのが最高。 今のバラエティー番組に役者とかが出てくるコントのへらへらした楽屋落ちなカンジとは大違い…

 頑張れ!グムスン

ペ・ドゥナ最後の日本未公開作。 これで、彼女の映画は一通り日本に入ったことになる。 1999 「リング」 2000 「ほえる犬は噛まない [DVD]」「プライベートレッスン 青い体験 [DVD]」 2001 「子猫をお願い [DVD]」 2002 「復讐者に憐れみを デラックス版 [DV…

 映画館についての愚痴

先の土曜日にオープンしたばかりのシネマート六本木というアジア映画専門シネコンだかに初めて行った。 「韓流シネマ・フェスティバル2006」で上映されるペ・ドゥナ主演の「頑張れ!グムスン」を観るために。 出来るだけ映画は映画館で観ようと思っているの…

 ステップ!ステップ!ステップ!/マリリン・アレグロ

NY市の公立小学校の授業に取り入れられたボールルームダンス、社交ダンスと変換していいのでしょうか、に取り組むちびっ子さん達を追ったドキュメンタリー。 子供達の頑張りや熱心な先生達の姿は言うに及ばず、何より子供達のキャラ立ちが魅力。 可愛い子…

 うつせみ/キム・ギドク

なんと言われようと、私はキム・ギドクを好いているので、彼の映画の更なる洗練は非常に嬉しいし、毎年新作を観ることができるのも、嬉しい悲鳴。 また、本作は「春夏秋冬そして春」を通過したキム・ギドクが「悪い男」を再構築したような作品である。 いま…

 男はつらいよ・花も嵐も寅次郎/山田洋次

マドンナ田中裕子、ゲスト沢田研二、朝丘雪路。 っていうか、もう、ジュリーと田中裕子の映画、助演とらやの皆さん、って感じ。 あと、ロケ地別府の和尚に殿山泰司、「ハイビスカス」「かもめ歌」に続き光石研が出演。 寅の夢は「ウエスト・サイド・ストーリ…

 彼女は夢見るドラマ・クイーン/サラ・シュガーマン

ディズニーのリンゼイ・ローハン主演学園物。 当然のように本邦未公開、ビデオスルー。 内容は「ミーン・ガールズ」の叩き台のような急造作という印象拭えず。 ただ、あちらよりリンゼイの役がよりナードで、イタ可愛い、という感じか。 彼女と親友となるア…

 アメリカ、家族のいる風景/ヴィム・ヴェンダース

① 言葉を交わそうとしなかったサム・シェパードとサラ・ポーリーが路上に放り出されたソファに並び、二人同時に視線を画面右上にやる。 カットが変わって、山の中腹にMの文字がライトアップされているのが映し出される。 その景観は、二人の瞳が見つめたも…

 故郷の香り/フォ・ジェンチイ

故郷に残した初恋の人=後ろめたい思いの残る女、との再会を描く「木綿のハンカチーフ」映画。 こういう作品で心配なのは、男性の贖罪意識のみしか描かない、男子脳映画に陥りがちなことだが。 見事にその通りであった。 最後に主人公はヒロインの娘に「迎え…

 ミュンヘン/スティーブン・スピルバーグ

やはり、というべきか、ただのシリアス史実物になるはずもなく、「暗黒街の顔役」から「ゴッド・ファーザー」に至るまでの殺人ヴァイオレンス映画(つってもデ・パルマは入ってない気がしてよろしい)の娯楽性、つったら語弊があるか、高揚が待っていた。 不謹…

 男はつらいよ・寅次郎あじさいの恋/山田洋次

マドンナいしだあゆみ、ゲスト片岡仁左衛門、柄本明。 寅の夢はスズメのお宿、っていうかもはや夢ではなく完結したお話となっており、寅が目覚めるショットも無く、寂しい。 ロケは久々の京都、今と変わらぬ鴨川の風景。 そこで出会った老人を貧乏老人扱いし…

 ジャーヘッド/サム・メンデス

映画が戦争を題材にした瞬間から、本作中で上映されて兵士たちの士気を高める「地獄の黙示録」以降のヴェトナム以後の戦争映画に至るまで、例え反戦を訴えようとも戦場を舞台とした映画はすべからく、戦闘の高揚・カタルシスを観る者に与える。 殺戮が無意味…

 RIZE

究極の肉体の躍動、真似するとケガをする。 RIZEした者にすぐさまのしかかる絶望、シナリオがあるかのような展開。 これは踊りではなく、血を流さないギャングの代理抗争であり、またエンタテインメントでもある。 少なくとも、これをしないと生き残れない、…

 テラコッタ・ウォリア

懐かしい、「テラコッタ・ウォリア」。 そうそう、チャン・イーモウが秦の傭兵で、現在に蘇り、かつての恋人コン・リーの生まれ変わりの女性(こちらももちコン・リー)を守るために奔走する、みたいな映画。 もちろん、イーモウはワイヤー・アクション、コ…

 ハービー・機械じかけのキューピッド/アンジェラ・ロビンソン

(リンゼイ・ローハン+アンジェラ・ロビンソン)×ディズニー。 って訳で、最後にディズニーをかけたことでだいぶお遊びが薄められてるような気が。 ちょっと期待はずれ。 ま、ジル・リッチー嬢の頭の弱さの健在振り、マット・ディロンのB級俳優徹底振り、我…

 キリング・ミー・ソフトリー/チェン・カイコー

「愛するが故につのる不信感」がテーマと言えるだろうか。 そういう意味では、他のカイコーの愛憎物と通じる部分はあるのだろう。 ミステリーとしてはいまひとつだし、官能物としてもちょっと。。。 やはり今見直しても微妙な作品であり、カイコーの経験値を…

 男はつらいよ・寅次郎紙風船/山田洋次

マドンナ音無美紀子、ゲスト岸本加世子、犬塚弘、前田武彦、東八郎、地井武男、小沢昭一。 テキヤが主人公のこの映画シリーズに小沢昭一がゲスト出演していなかったら、嘘だろう。 寅の夢はノーベル医学賞、夢にはマドンナのみならず、岸本加世子も登場。 前…

 レッツ・ロック・アゲイン!/ディック・ルード

ジョー・ストラマーのドキュメンタリー。 メスカレロスを率いて再起、音楽的には充実しているものの、売り上げや動員が伸びない。 元パンクの象徴たるスーパー・スターだったオヤジ、単身公演地のラジオ局に乗り込み、判って無いDJ相手に売り込み、あげくは…

 男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎

マドンナ松坂慶子、ゲスト芦屋雁之助、かしまし娘、笑福亭松鶴、斉藤洋介。 満男が吉岡秀隆にバトンタッチ。 夢は浦島太郎、夢に既にマドンナが出てくるのは珍しい。 ロケは大阪、対馬。 全編、寅次郎大阪へ行く、の風情。 多くの物語が大阪で展開し、雁之助…

 北京ヴァイオリン/チェン・カイコー

チャン・イーモウが得意としそうな小市民感動小話だが、彼のような性的屈折・執着*1や、善悪の対比をはっきりとさせずに曖昧なまま、物語を進める。 チェン・カイコー自身がちょっと嫌味なセレブ音楽教師を嬉々として演じる。 また、主人公の少年と仲良くな…

音楽ぎらいアーティスト: 面影ラッキーホール,Acky,萩原健一出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ発売日: 1999/12/22メディア: CD購入: 5人 クリック: 177回この商品を含むブログ (36件) を見る

上村一夫好きなら見逃せない一枚。 音楽は人数多目のファンク。 しかし、歌詞が規定外。 「一人暮らしのホステスが初めて新聞をとった」、この曲目で反応できる人は聴いた方がいいかも。

 花の影/チェン・カイコー

「PROMISE」効果で7年くらい前に観た本作を再観したくなる。 クリストファー・ドイルのカメラ、が完全に私の脳内にインプットされている。 だから篠田昇のカメラも好きだった。 物語は愛憎乱れる悲惨な運命論、といった具合で、「PROMISE」が主題的に特殊だ…

 男はつらいよ・寅次郎かもめ歌/山田洋次

マドンナ伊藤蘭、ゲスト村田雄浩、あき竹城。 米倉斉加年の警官が久々登場、松村達雄は定時制高校の先生。 寅もさすがにここまでマドンナと歳が離れると、しかも友人の娘となると、恋愛ではなく父親の代わり、のような接し方になる。 ここにもう一人、先生な…

 PROMISE/チェン・カイコー

汎アジア映画として、「HERO」の後を継ぐ映画である。 真田広之が日本、チャン・ドンゴンが韓国、セシリア・チャンとニコラス・ツェーが香港、リウ・イエと監督・チェン・カイコーが中国。 この映画の性質があくまでファンタジーだから成立した汎アジア性か…

 恋のミニスカウェポン/アンジェラ・ロビンソン

お色気映画と思いきや、レズビアン青春アクション映画であった。 映画自体はチャリエン+学園。 判りやすいアメリカ映画である。 デヴォン青木目当てで見たのだが、ていうか彼女しか存じ上げていないので、なのにメイン4人の中で一番出番が少ない。 ただ、…

安藤裕子inMステ。 タモさん、優しい! HG、最低、笑。 Hey X3では泣いてしまったらしい(私は未見・本人談)緊張しいのねえやんにとっては拷問のような生放送。 でも、「のうぜんかつら」の楽曲の良さがあるから。 歌自体は大丈夫だった。 何より28歳って…

 男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花/山田洋次

連ドラとそのドラマの2時間特番、それぐらいの格の差が、一般の寅さん作品とリリーさんマドンナの作品の間にはあると思う。 マドンナ浅丘ルリ子、ゲスト江藤潤、新垣すずこ。 夢想は鼠小僧寅吉、ロケは沖縄。 再三リリーさんが寅唯一の恋人、と思ってきたが…

 オリバー・ツイスト/ロマン・ポランスキー

子供が切り開くのではなく、大人が切り開く運命を子供が辿る物語。 だから主人公オリバーより、周囲の人物が興味深い。 善悪を断定せず、曖昧な愛情を人物間に行き渡らせるポランスキー。 当然のように安心して観れる。

 単騎、千里を走る。/チャン・イーモウ

携帯を持ち、デジカメを操る健さん!